ワングリーン改造で、躍動する田代。
リー・シュミット氏による
芸術的なバンカーデザインで
ホールごとに個性が光る18ホールへ。

開場50年を迎える信楽カントリー倶楽部田代コースは、ワングリーン化を中心とした18ホールの大規模なコース改造に着手し、本年7月1日にリニューアルオープンいたします。
田代コースは1973年、信楽高原の広大な丘陵地に、コース設計歴50年のベテラン松山桂司氏の設計で誕生しました。日本女子プロゴルフ協会認定コースとして、長年、女子のプロテストコースとして使用され、多くのプロゴルファーを輩出してきました。また、2グリーンシステムを採用した「ワイドでフラットなコース」は、プレーしやすいコースとしてゴルファーの皆様に親しまれてきました。

改造前の田代コース13番パー4
四季のある日本で独自に発展した2グリーンシステムですが、グリーンが左右に並ぶことで、グリーンの形状やガードバンカーの配置が制限され、戦略上の甘さがでたり、見た目の似たホールが続くデメリットもあります。

この50年の間に、日本におけるゴルフの楽しみ方が社用からスポーツへと変化してきました。また、クラブの技術革新によって、ボールを高く上げたりグリーンで止めることが比較的容易になり、最近では「達成感の味わえるチャレンジングなコース」が好まれる傾向にあります。
田代コースでは、これから先も、ゴルファーの皆様にとって何度プレーしても飽きないコースであるために、このたびのワングリーン改造という決断に至りました。

コース改造でもっとも重要なのが、設計者選びです。
田代コースが長く皆様に愛されてきた最大の魅力は、ティからグリーンまでのホール幅の広さ。しかし、「広さ」は、うまくデザインしないと戦略的な甘さや退屈な見た目につながり、コースデザインするうえで「強み」にも「弱み」にもなります。特に、撤去するサブグリーンの跡をどうデザインするのかが、今回の改造のポイントとなります。
田代コースの広い地形を強みに変え、「もっと美しく、もっと戦略的に、もっと楽しめるコースへと進化させる」。この課題を最高の結果で応えてくれる設計家を検討し、アメリカ人コースデザイナーの「リー・シュミット」氏の起用を決定しました。

着用しているタータンチェックの赤のジャケットは
全米ゴルフ場設計家協会会員のオフィシャルジャケット
名前を知っている方は少ないかもしれませんが、ワールドクラスのゴルフコースが数多く存在するゴルフ大国「タイランド」において、常にベスト3にランクインする「サイアムカントリークラブオールドコース」と「アマタスプリングカントリークラブ」の設計者と聞けば、ピンと来る方も多いかもしれません。
シュミット氏の経歴と実績は目を見張るものがあります。
大学でターフマネージメントを学び、卒業後に「ピート・ダイ」の元に弟子入りし、コース設計の基礎を学びました。その後、実力がかわれ、ニクラウス・デザイン社に移籍。アジア担当の主席デザイナーとして、日本、タイ、中国を中心に多くのゴルフ場を設計しました。独立後もアジアを拠点に活躍し、これまでに設計したコースは200コースを数えます。その実績と人間性が評価され、全米ゴルフ場設計家協会の会長を務めた経歴も持ちます。
シュミット氏が設計したサイアムカントリークラブ(タイ)
「ゴルフコースの戦略と見た目はバンカーで決まる」と、自身が断言するとおり、シュミット氏のデザインの最大の特徴は、芸術的なバンカー配置にあります。
シュミット氏の設計したコースでは、バンカーの配置、形状、サイズ、個数はホールごとに変化が加えられ、見ていて飽きません。また、ティグラウンドから見てすべてのバンカーが重なることなく美しい曲線が維持され、見た目の一体感を演出しています。さらに、バンカーをフェアウェイに対して斜め45度に配置することで、直線的なフェアウェイがS字を描き、まるで昇り竜のような躍動感が生まれています。

世界でもトップクラスを誇る、このテクニックを最大限に発揮できるよう、今回の改造では既存のバンカーをすべて一旦撤去し、シュミット氏の思い描くとおりに配置、造形されます。また、シュミット氏は、「今回の改造で、アメリカのゴルフコース評価基準にもなっている「ショットバリュー」「デザインバラエティ」「メモラビリティ」の項目を高いレベルで満たし、ゴルフコースとしての価値が大幅に向上する」と、語ります。

ショットバリュー
ゴルフゲームの基本であるリスク&リワードの思想が反映され、リスク覚悟のショットを成功した際に、次のショットで恩恵をうけることができる設計になっているか。
デザインバラエティ
距離や地形、ハザードの位置などが変化に富んでいて、さまざまな戦略が備わっているか。
メモラビリティ
ホールごとに見た目の個性があり、18ホールで一貫した流れがあって、記憶に残るゴルフコースか。


シュミット氏直筆の改造プラン
中央が13番パー4、その右が12番パー4
バンカーの配置にアートが感じられる
ここまで聞くと、タフなコースへの改造をイメージされるかもしれませんが、コース設計において、「ゴルフコースはシングルプレーヤーからアベレージゴルファーまで、誰もが楽しめること」という原則があり、シュミット氏の改造プランをみても、18ホールすべてに難易度の高い「バーディー・パールート」と、バンカーなどのハザードを迂回する安全な「パー・ボギールート」を設定されていて、これまで同様にプレーしやすいコースであることがわかります。

シュミット氏は、「山岳コースの多い日本で、これだけの広いグリーンまわりは稀。元が2グリーンの田代コースでしか実現できない、日本でも唯一無二のダイナミックなゴルフコースに生まれかわります。」と、自信をのぞかせています。

6か月の改造工事を経て、田代コースは、日本の伝統的デザインからアメリカのゴルフコース評価基準をみたす世界基準のコースへ、直線から曲線へ、静から動へ、これまでのイメージが180度変わります。
ホールごとに個性が光る、躍動する田代コースの誕生に、ぜひご期待ください。
\NEW/
リニューアルした18ホールを徹底解説
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  記憶に残る、
 世界基準の田代コース誕生。

 
改造を終えたシュミット氏は「プレーする
 たびに新たな攻略ルートの発見がある、
 世界基準のコースに仕上がった」と語ります。    
 18ホールをレイアウト図と写真で徹底解説。
 シュミット氏の設計意図を知ることで
 攻略のカギが発見できます。
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