スタートホールのティグラウンドでは、最近ラウンドしたゴルフ場の話や今日のコースコンディションの話など、この日はじめて会ったとは思えないほどの息の合ったゴルフ談義が繰り広げられます。その和やかな会話はスターターを務めるゴルフ場スタッフも巻き込んで、ティショットの直前まで続きました。会員様は力みのないしなやかなスイングで、いとも簡単にティショットをフェアウェイに運ぶと、「じゃあ、いってきます!」と笑顔でスタートして行かれました。
コースに入ると、肩を並べて歩きながら「さっきのショットは良かったね!」「いえいえ、あなたのパッティングに比べるとたいしたことありませんよ」と、お互いのプレーを褒め称えあう会話が聞こえます。ホームコースの会員様が「このホールは全体的に左に球がいきやすいので、なるべく右サイドを攻めると良いですよ」「見た目以上にきつく曲がるグリーンなので注意が必要ですよ」と、他倶楽部の会員様に熱心にホール説明しているうちに、会員様同士の交流が深まっていました。 ハザードが巧みに配され戦略性に富んだクィーンコースでは、高いマネージメント力が問われます。ときにはハザードを避けるためにティショットをあえて短いクラブを選択したり、自分の得意な距離を残すために無理せず刻むことも必要です。ゴルフ歴30・40年を超える百戦錬磨のゴルファー達は、自分の飛距離やくせを熟知した攻めで次々とコースを攻略されていました。
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