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信和ゴルフグループ会員のナンバーワンを決める「スクラッチゴルフ選手権」が7月26日、信楽カントリー倶楽部杉山コースで開催されました。36ホール競技の長丁場を制したのは、前年大会覇者の徳田敏行様(シンワ倶楽部)。各コースから集まった並みいる強敵をおさえ初の大会連覇を達成しました。
前年から競技方法を予選ラウンド18ホールと決勝ラウンド18ホールの合計グロスで競う方式に変更したことで、技術に加え、体力と精神力が要求されるようになったこの大会には、三大競技の上位者やインタークラブ代表選手などそうそうたる選手たちが出場しています。
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早朝のスタートにもかかわらず強く降り注ぐ日差しが、これからの険しい道のりを想像させます。選手からはそういった不安は感じられず、程よい緊張感と気迫のこもった面持ちで次々とスタートしていきました。
アテストを終え、決勝ラウンドに進出を決めたのは6名。予選ラウンド(北・東コース)をトップで通過したのは前半37・後半39・合計76と安定したゴルフを展開した徳田様。ホームコースのアドバンテージを持つ井上義隆様(信楽カントリー倶楽部)が77(38・39)と1打差の2位に続きます。川口英明様(ジャパンクラシックカントリー倶楽部)と丹羽正樹様(瑞陵ゴルフ倶楽部)が6打差の3位につけていますが、体力勝負の長丁場においてはこの差も十分逆転可能な範囲と言えます。予選を終えた選手から口々に漏れるのはグリーンの難易度が高いことです。10フィートと高速に仕上ったグリーンスピードと、絶妙な位置に配されたピンポジションにより、気を抜くと3パットしてしまうほどです。事実、出場している14選手の平均パーセーブ率が46%であることから、いかにパーセーブが難しかったかをものがたっています。
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インターバルを取ってからの決勝ラウンド(東・西コース)は、もっとも暑さが増す時間帯のスタート。いかに集中力を維持するかが勝負の分かれ目となります。前半1番、選手が軒並みボギーからスタートする中、唯一パー発進したのは丹羽様。この集中力は衰えることなく、ボギーなしのパープレーで前半を折り返します。スタートホールでは遅れを取った徳田様も、2ホール目からはしっかりと持ち直し前半を37で折り返します。
泣いても笑っても残り9ホール。夕方が近づき気温も日差しも落ち着いてきましたが、27ホール分の疲れで選手の体力は底をつきかけています。前半でパープレーをみせた丹羽様も後半に入るとボギーを先行させ、思うようにスコアが伸ばせず43でホールアウト。
一方、この長丁場で最後の力を振り絞りスコアを伸ばしてきたのが、徳田様と予選を5位で通過した吉積知典様(滋賀カントリー倶楽部)です。徳田様は後半1番でバーディを奪い、勢いに乗ると4番・8番でボギーを叩くものの7番できっちりバーディを取り返し、バックナインを気迫のパープレーでホールアウト。
吉積様も1番・2番をボギーでスタートしたものの、その後はパーを堅実に積み重ね、7番でのバーディを含む39でホールアウトしました。
上ってみると、予選・決勝ラウンドを合計149ストロークでラウンドされた徳田様が、2位を12打引き離しての圧勝をみせ、第3回大会に引き続き2度目の栄誉を勝ちとりました。なお、前半ラウンドでの集中力が目立った丹羽様は2位に、後半コースで脅威の追い上げを見せた吉積様は3位に食い込みました。
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ホールアウト後すぐに行われた表彰式はプロトーナメントさながらに、クラブハウス前の芝生のうえで開催。
予選通過者にクオリファイが授与されたあと、歴代勝者の名前が刻まれた優勝トロフィーが徳田様に授与されました。優勝スピーチで「ゴールデンバレーで行われた昨年大会は歩行プレーだったので今年も歩行を覚悟していました。今年は炎天下の中でしたがカートを使えたことでなんとか体力が持ちました。ぜひ来年大会も出場したいです」と充実感を浮かべながら述べると、ともに苦しい体験を共有した仲間から温かい拍手が贈られました。
表彰式が終わってもなお、お互いの健闘を称えて握手を交わすなど、選手と選手の間にはたしかな絆が芽生えていました。
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